2019年02月16日
葬儀に参列するときに故人とのお別れの作法をあらかじめ把握しておくことは大切です。仏式や神式、キリスト教など宗教によってその作法は異なります。昔と同様に現在でも葬儀は仏式で行う場合が多いようですが、その場合のお別れの作法は焼香と合掌です。
その作法は宗派によって違いがあり、そば抹香をつまむ回数、抹香を香炉へ入れる作法です。まず香炉の手前で一礼、親指と人さし指、中指で香炉をつまんで押しいただきます。そして抹香を香炉にくべて合掌、一歩下がって僧侶と遺族に向かって一礼するというのが基本的なやり方です。
ここで抹香を香炉にくべる回数が1回とか3回など宗派によって決まっています。また、抹香をくべる前につまんで押しいただくことをしない宗派もあります。加えて会場の都合などで席についたまま香炉が順番に回ってくることがありますが、これは回し焼香といいます。以上のように焼香にはそのやり方によるもの、立ったままか香炉が回ってくるかといった種類の違いがありますが、それに加えて抹香か線香かという種類の違いも見られます。線香の場合の作法も宗派によって異なり、線香を立てておく宗派と立てずに横にする宗派があります。線香の火はろうそくの火でつけます。細かく正確に、きちんとやりたいという人も多いかもしれませんが、種類の違いはそう気にする必要がありません。大切なのは故人に対する気持ちで、少し違ってしまっても問題はないということも覚えておきましょう。